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助成金・補助金

外壁塗装の助成金とは?金額の相場と申請の流れ・条件を解説

中村 誠一 / 更新:2026-06-19
外壁塗装の助成金とは?金額の相場と申請の流れ・条件を解説
外壁塗装に助成金が使えると聞いたけれど、自分の家が対象なのか、いくら戻ってくるのか、よく分からない。私が現場監督として一番よく受けた相談がこれです。

結論から言うと、外壁塗装の助成金は国の一律制度ではなく、主に自治体ごとの補助制度です。有無も金額も条件も住んでいる市区町村でまったく違います。

この記事では、誰が対象になるか、相場でいくらもらえるか、申請の始め方から入金までの流れ、そして私が現場で見てきた「不採択になる典型例」までまとめました。読み終えたら、まず自分の自治体に確認すべきポイントが分かります。

外壁塗装の助成金とは?仕組みと受け取れる人をわかりやすく解説

外壁塗装に使える助成金は?利用条件、申請方法を解説。制度例も紹介
外壁塗装に使える助成金は?利用条件、申請方法を解説。制度例も紹介

外壁塗装の助成金は、省エネや耐震などの目的に合った工事に対して、自治体が費用の一部を出してくれる制度です。国土交通省も、地方公共団体の補助制度については住んでいる市区町村に問い合わせるよう案内しています。

つまり「外壁塗装=どこでも助成金がもらえる」わけではありません。ここを誤解している方が本当に多い。

助成金・補助金・給付金の違いから整理します。

外壁塗装の助成金とは?金額の相場と申請の流れ・条件を解説
助成金・補助金・給付金の違い(外壁塗装での扱い)
名称性格外壁塗装での扱い
助成金条件を満たせば受け取りやすい自治体の住宅修繕・省エネ改修などで使われる
補助金予算枠があり審査・先着で締切ることが多い省エネ改修や子育て世帯向けなどで使われる
給付金特定の対象者へ支給する目的外壁塗装単独ではほぼ使われない

実務では「助成金」「補助金」を厳密に区別せず使う自治体も多いです。名前より、自分の工事が対象条件に合うかどうかが大事。

なぜ外壁塗装に税金が使われるのか。理由は、塗装が単なる見た目の修繕にとどまらず、省エネ・耐震・景観といった行政の目的に重なるからです。

特に断熱塗料や遮熱塗料を使った省エネ改修は、エネルギー消費を抑える効果が見込めるため対象になりやすい。一方で、長野市のように外壁塗装など修繕・補修のみを目的とする工事には助成制度がないと明記している自治体もあります。

受け取るための基本条件は、自治体ごとに違いつつも共通点があります。

助成金を受け取るための主な基本条件
条件内容
着工前申請工事を始める前に申請が必要なケースが多い
税金の滞納がない住民税・固定資産税の滞納がないこと
地元業者の利用市区町村内に事業所がある業者と契約すること
居住要件申請者本人がその住宅に住んでいること
指定塗料断熱塗料・遮熱塗料など省エネ性能のある塗料

この5つは私が見積もり段階でお客さんに必ず確認してもらう項目です。特に着工前申請を見落とすと、後からどうにもなりません。

外壁塗装の助成金でいくらもらえる?金額の相場とシミュレーション

気になるのは金額ですよね。制度解説で見られる水準は、外壁塗装の助成金で10万〜20万円程度が多いというものです。自治体差が大きいので、あくまで目安として捉えてください。

外壁塗装の助成金でいくらもらえる?金額の相場とシミュレーション

支給の仕組みは大きく2パターンあります。

助成金額の設計パターン例
設計計算方法上限の例
割合型A工事費用の1/10上限20万円
割合型B工事費用の1/2上限10万円
定額型工事内容に応じた固定額10万〜20万円程度が多い

次に塗料の単価。これは制度の数字ではなく工事側の相場ですが、試算には欠かせません。

塗料別の単価目安(工事相場)
塗料単価の目安
シリコン塗料2,500〜3,500円/㎡
断熱塗料約4,000円/㎡

では具体的に試算します。延床から外壁面積を約120㎡と仮定し、断熱塗料(約4,000円/㎡)で塗ると塗料・施工で48万円前後。これに足場や下地補修が加わります。

ここで「工事費用の1/10・上限20万円」の制度が使えたとして、工事費が100万円なら助成は10万円。「1/2・上限10万円」の制度なら同じく10万円。どちらも上限に当たるイメージです。

正直に言うと、上限が低い制度だと体感の還元率はそれほど大きくない。それでも10万円は10万円。足場代1回分が浮くと考えれば、申請する価値は十分あります。

自己負担のイメージはこうです。工事費100万円・助成10万円なら、実質負担は90万円。ただし助成金は工事後に振り込まれるのが基本で、最初は満額を立て替える必要があります。

助成金の対象になる外壁塗装の種類と条件

【補助金】2025年最新!外壁塗装で使える補助金をプロが解説!
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どんな塗装でも対象になるわけではありません。省エネ性能のある塗料が対象になる制度が多いのが実態です。

遮熱塗料は、太陽光の熱を反射して屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える塗料です。夏場の室内の暑さを和らげる効果が狙えます。

断熱塗料は、熱の出入りそのものを抑えるタイプで、夏も冬も室温の安定に寄与します。前述の単価でいうと断熱塗料は約4,000円/㎡と、シリコンより高め。

省エネ改修とは、こうした塗料に加えて窓や断熱材の改修を組み合わせ、住宅全体の省エネ性能を上げる工事を指します。補助対象は外壁塗装単独ではなく、省エネ改修や耐震改修と組み合わさることが多いです。

指定の製品・資材が条件になるケースもあります。断熱塗料・遮熱塗料など、省エネ性能に関わる塗料が対象として明示される例があるためです。

私の経験では、メーカーや型番まで指定される制度もあります。塗料を決める前に対象リストを確認しないと、選び直しになります。

対象外になる落とし穴も押さえておきましょう。修繕・補修のみを目的とする工事は対象外という自治体があり、長野市はその一例です。

つまり「古くなったから塗り直すだけ」だと、省エネ要件を満たさず対象外になりかねない。ここは見落としがちです。

申請者自身の条件もあります。申請者本人がその住宅に居住していることが条件の制度が多く、さらに工事後も5年〜10年以上住み続ける条件を設ける制度もあります。

売却予定の家や、住んでいない実家の塗装は対象外になる可能性が高い。申請前に居住要件を必ず確認してください。

外壁塗装の助成金の申請の始め方と受け取りまでの流れ

流れは自治体で多少違いますが、骨格は共通しています。私が現場で案内していた順番で説明します。

外壁塗装の助成金の申請の始め方と受け取りまでの流れ
申請から受給までの基本ステップ
手順内容補足
1外壁塗装の見積もりを取る対象塗料・地元業者の条件を確認
2自治体サイトから必要書類を入手様式は市区町村ごとに異なる
3必要書類を提出着工前に提出するのが原則
4審査結果の連絡2週間前後かかる例がある
5契約・着工交付決定後に工事を始める
6実績報告書と請求書を提出完了後に提出し受給へ進む

見積もりから書類入手までが最初の山です。見積書には工事内容・使用塗料・金額が明記されている必要があります。

このとき業者が地元要件を満たすか、塗料が対象かを同時に確認しておく。後から条件外と分かると、最初からやり直しです。

書類提出から着工までの順番を間違えないこと。原則は「申請→審査→交付決定→契約・着工」です。

審査結果は2週間前後かかる例があります。決定の前に工事を始めると、それだけで対象外になります。

工事が終わったら、実績報告書と請求書を提出します。完了写真や領収書の添付を求められることが多い。

ここまで終えて、ようやく入金です。報告書の不備で支給が遅れるケースもあるので、書類は施工業者と一緒に揃えるのが安全です。

資金繰りで一番伝えたいのはここ。助成金は工事後の入金が基本なので、工事費はいったん全額自己負担で立て替えます。

申請から入金までは数週間〜数か月かかることもある。ローンや貯蓄で工事費を先に用意できるか、契約前に必ず確認してください。

2026年度の最新制度と全国の助成金の探し方

国の制度は、外壁塗装単独ではなく省エネ改修などの枠組みの中で使えることが多いです。国交省の住宅リフォーム支援制度一覧でも、子育てグリーン住宅支援事業などの枠組みが示されています。

2026年度の最新制度と全国の助成金の探し方

国の主な制度として、省エネ改修を支援する枠組みや子育て世帯向けの支援事業があります。外壁の断熱・遮熱改修が、これらの省エネ枠で対象になる場合があります。

ただし国の制度は要件が細かく、外壁塗装だけで使えるとは限りません。窓や断熱材とのセット工事が前提になることが多い点に注意してください。

2026年度の制度については、新設・廃止・要件変更が起こりえます。現時点で私が確実な数字を出せるのは自治体制度の一般的な傾向までで、年度ごとの最新額は各公式ページで確認するしかありません。

確かでない数字をここに並べても、読者の判断を誤らせるだけ。だから2026年度の具体額は、国・自治体の公式案内が出てから確認してください。

探し方はシンプルです。「お住まいの市区町村名+外壁塗装+助成金」で検索し、公式ページを開く。国交省も、地方公共団体の補助制度は市区町村への問い合わせを案内しています。

北海道・東北から関東・東海、そして近畿・中国・四国・九州・沖縄まで、制度の有無は地域でバラバラです。共通テンプレで判断せず、自分の自治体名で必ず一次情報を当たってください。

複数制度の併用については、自治体ごとにルールが異なります。国の制度と自治体の制度を併用できる場合もあれば、同一工事への重複支給を認めない場合もあります。

併用を狙うなら、それぞれの窓口に「この制度と併用できるか」を直接確認するのが確実です。窓口で口頭確認した内容は、念のため担当者名と日付をメモしておくと後で揉めません。

申請でよくある失敗と不採択になる理由・対策

外壁塗装に助成金・補助金って使えるの?
外壁塗装に助成金・補助金って使えるの?

現場で一番多かった失敗は、はっきりしています。着工してから申請しようとして間に合わないパターンです。

申請条件として工事着工前の申請を求める制度が多いため、先に工事を始めると一発でアウト。「決まってから動こう」と契約を急いだ結果、対象外になった方を何人も見ました。

対策は単純です。塗装の話を始めた時点で、まず自治体の制度と申請期限を確認する。業者任せにせず、自分でも公式ページを開いておく。

次に多いのが、予算切れです。多くの制度は予算がなくなり次第終了で、年度初めに募集を開始し先着順という設計が目立ちます。

つまり、年度後半に申請しようとすると枠が残っていないことがある。塗装を考えているなら、新年度の募集開始に合わせて早めに動くのが正解です。

申請を代行してくれる業者もいます。書類作成に慣れた業者は心強い一方、ここには注意点があります。

「助成金が必ず通る」と断言する業者は警戒してください。採否は自治体の審査次第で、業者が保証できるものではありません。

私が見極めの目安にするのは、見積書に塗料の型番と金額が明記されているか、地元要件を理解しているか、代行費用を別途明示しているか。この3点が曖昧な業者には任せません。

助成金は課税対象?税金の扱いと使えないときの代替策

「助成金をもらったら税金がかかるのか」という質問もよく受けます。税務上の扱いは制度の性格や受給者の立場で変わるため、ここは断定を避け、確実に言えることだけ整理します。

助成金は課税対象?税金の扱いと使えないときの代替策

税務の扱いは制度ごとに異なります。個人の自宅改修か、事業用物件かでも変わるため、受給が決まったら税務署や税理士に確認するのが確実です。

私の立場では「数万円〜十数万円の助成で税務判断を自己流でやらない」のが安全策。確定申告の時期に、念のため相談してください。

賃貸・マンション・店舗など住宅以外のケースも条件が変わります。多くの自治体制度は申請者本人の居住を条件にするため、賃貸オーナーや店舗には別の枠組みが必要なことがあります。

マンションの共用部の外壁は、管理組合単位での申請になる場合がある。区分所有なら、まず管理組合に相談するのが筋です。

助成金が使えないときの代替策もあります。状況に応じて、次の選択肢を検討してください。

助成金が使えないときの代替策
手段向いている場面
火災保険台風・雪・飛来物など自然災害で外壁が傷んだ場合
リフォームローンまとまった工事費を分割で払いたい場合
減税制度省エネ・耐震改修で税の優遇が使える場合

特に火災保険は見落とされがちです。経年劣化は対象外ですが、災害が原因の損傷なら使える可能性がある。心当たりがあれば保険証券を確認してください。

外壁塗装の助成金に関するよくある質問

最後に、読者からよく一緒に調べられる3つの疑問に答えます。

よくある質問

外壁塗装の助成金とは何ですか?
省エネや耐震などの目的に合った外壁工事に対し、自治体が費用の一部を出す制度です。国の一律制度ではなく、有無も金額も条件も市区町村ごとに異なります。国土交通省も地方公共団体の制度は市区町村へ問い合わせるよう案内しています。
外壁塗装の助成金はいくらもらえますか?
制度解説で見られる水準は10万〜20万円程度が多いです。工事費用の1/10で上限20万円、1/2で上限10万円など、計算方法は自治体ごとに異なります。実際の額は各市区町村の公式案内で確認してください。
外壁塗装の助成金はどう始めればいいですか?
まず「市区町村名+外壁塗装+助成金」で公式ページを探し、対象条件と申請期限を確認します。次に見積もりを取り、着工前に必要書類を提出。審査・交付決定の後に契約・着工し、完了後に実績報告書と請求書を出して受給という流れです。着工前申請が原則なので、順番を間違えないでください。

私からの率直な一言。助成金は「使えたらラッキー」ではなく、塗装を考え始めた最初の日に確認すべきものです。着工してからでは間に合いません。今日のうちに、自分の市区町村の公式ページを開いてみてください。

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中村 誠一

元リフォーム会社現場監督(施工管理経験8年) ・ 住宅リフォーム事業者団体連合会 リフォーム瑕疵保険登録事業者での実務経験
外壁・屋根リフォーム現場監督歴8年

住宅リフォーム会社での現場監督経験をもとに、実際の見積書や施工事例を自ら取材・検証しながら、外壁塗装の適正価格と業者選びの情報を発信しています。難しい専門用語は使わず、読者が見積書を手に比較できるレベルの実践的な記事を心がけています。

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