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外壁塗装DIYおすすめ塗料の選び方と費用比較・手順を徹底解説

中村 誠一 / 更新:2026-06-19
外壁塗装DIYおすすめ塗料の選び方と費用比較・手順を徹底解説
外壁塗装をDIYでやれば数十万円浮くんじゃないか。私もそう考える方の相談を何度も受けてきました。結論から言うと、平屋の一部や物置レベルならDIYは十分アリ、でも2階建ての外壁全体は正直おすすめしません。

私は元リフォーム会社の現場監督で、施工管理を8年やってきました。その立場から、DIYが現実的かどうかの見極めと、業者依頼との費用差を具体的な金額で並べます。

この記事で分かること。劣化症状の自己診断、おすすめ塗料の選び方、道具一式の総額、坪数別の費用比較、そして失敗事例まで。読み終えたら「自分でやるか、頼むか」を判断できます。

外壁塗装をDIYでやる前に知っておきたい基礎知識

これで完璧!外壁塗装DIY初心者向けのプロが教える全手順
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そもそも塗り替えが必要な状態か。ここを飛ばして塗ると、お金も時間も無駄になります。現場で一番多いのが「まだ早い家を塗ってしまう」パターンです。

外壁塗装が必要かどうかの劣化症状セルフ診断

壁を手のひらで触って、白い粉が付くか確認してください。これがチョーキングで、塗膜が寿命を迎えたサインです。

自分でできる外壁の劣化チェック
症状状態の目安対応
手に白い粉が付くチョーキング・塗り替え時期塗装を検討
ヘアクラック(幅0.3mm未満)軽度のひび部分補修でも可
幅0.3mm以上のひび下地まで進行の恐れ業者に相談
塗膜の剥がれ・膨れ水が回っている可能性業者調査が安全
コーキングの切れ・痩せ防水機能の低下打ち替えが必要

幅の広いひびや剥がれが出ているなら、表面を塗っても内部の劣化は止まりません。ここはDIYで触らず、診てもらうのが正解です。

DIYに向いている人・向いていない物件の判断基準

正直に言うと、向き不向きは「高さ」でほぼ決まります。脚立で手が届く範囲ならDIY向き、2階の壁面に手を伸ばす作業が出る時点で素人にはおすすめしません。

DIYの向き・不向き
DIYに向くDIYに向かない
平屋・物置・塀・フェンス2階建て以上の外壁全体
脚立で届く高さ足場が必須の高所
部分補修・タッチアップひび割れ多数・剥がれが進行
時間に余裕がある人休日数日で終わらせたい人

外壁材の種類別(モルタル・サイディング・ALC)の塗装の違い

外壁材によって下塗り材も手順も変わります。ここを間違えると数年で剥がれます。

外壁材別の塗装のポイント
外壁材特徴塗装の注意点
モルタル継ぎ目がなく塗膜が密着しやすいひび割れの補修が必須
窯業系サイディング現在主流。目地のコーキングありコーキング打ち替えと下塗り選定
ALC軽量で吸水しやすい吸い込み止めの下塗りが重要

DIY向け外壁塗料の選び方とおすすめタイプを比較

塗料選びでつまずく人が本当に多いです。値段だけで選ぶと耐久年数が合わず、結局すぐ塗り直しになります。まず分類から押さえましょう。

DIY向け外壁塗料の選び方とおすすめタイプを比較

塗料は4成分で分類される

塗料は「樹脂・顔料・添加剤・溶剤(水または有機溶剤)」の4成分でできています。このうち耐久性を左右するのが樹脂です。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素と上がるほど長持ちし、価格も上がります。

水性・油性など種類別のメリット・デメリット

DIYなら私は水性をすすめます。臭いが少なく、道具を水で洗えるからです。油性は密着や耐久で勝りますが、薄め液の扱いと臭いが素人にはきつい。

水性・油性の比較
項目水性塗料油性(溶剤)塗料
臭い少ない強い
後片付け水で洗える専用シンナーが必要
乾燥・耐久良好やや上
DIY向き

外壁材・目的別のおすすめ塗料の選び方

コスパ重視ならシリコン一択です。民間解説ではシリコン塗料の単価は2,500円~3,500円/㎡、断熱塗料は約4,000円/㎡という例が示されています。

目的別おすすめ塗料タイプ
こんな人おすすめ樹脂目安単価
費用と耐久のバランス重視シリコン2,500~3,500円/㎡
夏の暑さ対策もしたい遮熱・断熱塗料約4,000円/㎡
とにかく安く塀だけ塗りたいアクリル・ウレタンシリコンより安価

塗料を購入できる場所の具体例

塗料はホームセンター、塗料専門のネット通販、メーカー直販で買えます。色や数量を確認したいなら店頭、まとめ買いはネットが安い。

水性塗料や道具をまとめてそろえるなら、DIY向け通販も選択肢です。配送や返品の条件は購入前に確認してください。

DIYに必要な道具・安全装備とそろえ方

塗料だけ買えば塗れる、と思っている方が多い。実際は道具と養生材で意外とお金がかかります。ここを甘く見ると現場が止まります。

DIYに必要な道具・安全装備とそろえ方

最低限そろえたい道具一覧と総額の目安

下の一覧は私が小規模塗装で実際に用意するものです。塗料を除いた道具・消耗品だけで、おおむね1万~2万円台に収まります。

DIY塗装の道具と費用感
道具用途費用の目安
ローラー・刷毛セット塗装本体2,000~4,000円
養生テープ・マスカー塗らない部分の保護2,000~3,000円
下地調整の補修材ひび・隙間埋め1,000~2,000円
脚立低所作業5,000円前後
バケツ・ネット・撹拌棒塗料の準備2,000円程度

金額は商品によって幅があります。最新価格は購入先で要確認です。

保護メガネ・マスク・ハーネスなど安全装備の選び方

ケチってはいけないのがここ。高圧洗浄の飛沫やスプレーミストは目に入ると本当に痛い。防塵マスク、保護メガネ、滑りにくい靴は必須です。

高所に上がるなら墜落制止用器具、いわゆるハーネスを使ってください。ただしハーネス頼みの高所作業を素人にすすめるつもりはありません。

高所作業の足場の考え方

2階の壁を塗るなら足場が要ります。はしごや脚立で無理に届かせる人がいますが、毎年転落事故が起きています。

足場は本来、専門業者が組むものです。ここまで必要になる物件は、DIYではなく業者依頼に切り替える分岐点だと私は考えています。

外壁塗装DIYの作業手順と期間・最適な時期

プロが教える【外壁塗装のDIY】これ一本で全てが分かる【手順・道具・注意点】
プロが教える【外壁塗装のDIY】これ一本で全てが分かる【手順・道具・注意点】

塗装は「3回塗り」が基本。下塗り・中塗り・上塗りで、各工程の乾燥時間を守ることが仕上がりを決めます。焦って重ねると必ずムラになります。

準備から高圧洗浄・養生・下塗り・上塗り・完成までの流れ

DIY塗装の基本工程
工程内容ポイント
準備道具・塗料・補修材をそろえる数量は面積から逆算
高圧洗浄汚れ・古い塗膜を落とすしっかり乾燥させる
養生窓・地面・隣家境界を保護ここで仕上がりが決まる
下塗り下地と塗料を密着させる外壁材に合った材を選ぶ
上塗り(2回)仕様どおり重ねる乾燥時間を厳守
完成養生を剥がす乾く前にきれいに剥がす

作業にかかる日数の目安

業者なら30坪で2週間前後ですが、DIYは段違いに遅い。乾燥待ちが入るため、週末だけ作業すると平屋でも1か月以上かかることがあります。これは覚悟しておいてください。

季節・気温・湿度に応じた最適な施工時期

塗料は気温5℃以下、湿度85%以上では塗らない、というのが基本ルールです。製品の缶や仕様書に必ず記載があります。

私のおすすめは春と秋。梅雨は乾かず、真夏は乾きが早すぎてムラになりやすく、冬は気温が足りない日が増えます。

DIYと業者依頼の費用を比較してどちらがお得か検証

一番気になるのはここでしょう。結論、塗料代だけ見ればDIYは安い。でも足場・道具・やり直しを含めると、差は思ったほど開かないことがあります。

DIYと業者依頼の費用を比較してどちらがお得か検証

坪数別の費用シミュレーション

民間解説では、戸建ての外壁塗装費用相場は30坪で60万~90万円、40坪で80万~110万円とされています。別の解説では一戸建てで約40万~200万円という幅も示されています。

業者依頼の費用相場とDIYの考え方
坪数業者依頼の相場DIYの目安
30坪60万~90万円塗料・道具代+足場費が別途
40坪80万~110万円塗料・道具代+足場費が別途
一戸建て全般約40万~200万円規模・塗料で大きく変動

正直に言うと、2階建て全体のDIYは足場代と道具で数十万円かかり、業者との差が縮みます。DIYが効くのは塀・平屋・部分補修です。

DIYで余計に費用がかかるケース

塗りムラで数年後に塗り直し。下塗りを省いて剥がれ、結局業者にやり直してもらう。これが一番もったいないパターンです。

DIYで失敗した壁は、業者が下地処理からやり直すため、最初から頼むより高くつくこともあります。

火災保険・助成金など使える制度

ここは重要な但し書きです。民間解説では、外壁塗装のDIY工事はほぼすべての助成金制度で対象外とされています。助成金狙いなら業者依頼が前提になります。

外壁塗装で使える制度の例
制度金額の目安主な条件
自治体の助成金10万~20万円程度工事費の10%前後・上限20万円の例
空き家・子育て・二世帯支援上限30万円程度まで制度ごとに対象が異なる
省エネ系の補助制度による遮熱・断熱塗料の使用が条件のことが多い

申請は工事着工前が原則で、住民税などの滞納がないこと、地元業者との契約、完了後5~10年以上の居住が条件になる例もあります。金額・条件は自治体ごとに違うので、必ず自治体公式ページで確認してください。

DIY塗装のリスクと失敗を防ぐコツ

現場監督として言わせてください。DIYの一番のリスクはケガです。仕上がりよりまず命。ここを軽く考えないでほしい。

DIY塗装のリスクと失敗を防ぐコツ

ケガ・塗りムラ・数年での不具合のリスク

高所からの転落、洗浄機の反動、塗料が目に入る事故。どれも実際に起きています。さらに下塗りや乾燥時間を守らないと、数年で剥がれや膨れが出ます。

近隣トラブル防止と配慮(飛散・騒音・挨拶)

塗料や洗浄水は風で飛びます。隣家の車や外壁に飛んだら賠償問題です。私は着工前の挨拶と、養生でしっかり境界を覆うことを強くすすめます。

高圧洗浄の音も意外と響きます。作業時間帯を伝えておくだけでトラブルはかなり減ります。

廃材・廃塗料・洗浄水の処分方法と法的注意点

余った塗料を排水溝に流すのは絶対にダメです。固めてから自治体のルールに従って処分します。事業ごみ扱いになる場合もあるため、捨て方は市区町村に確認してください。

実際のDIY経験者の事例と部分補修という選択肢

【初心者必見】外壁塗料の違いが一目で分かる!プロが語る4つの塗料の徹底比較!【外壁塗装】
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私が見てきた中で、DIYで満足度が高いのは「欲張らなかった人」です。全面を狙わず、傷んだ部分だけ直す。これが一番失敗が少ない。

ビフォーアフターと失敗談から学ぶ

よくある失敗が、サイディングに下塗りを省いて上塗りだけして、1年で剥がれた事例。逆に塀をシリコンで丁寧に塗った方は、見違えるほどきれいに仕上がっていました。

差はセンスではなく手順です。乾燥時間と下塗り、この2つを守れるかで結果が分かれます。

タッチアップなど小規模DIYの選び方

小さな剥がれや色あせなら、部分的なタッチアップで十分です。既存の色に近い塗料を少量用意し、周囲をぼかすように塗ります。

全面塗装より圧倒的に安く、リスクも小さい。私が一般の方に最初にすすめるのはこのレベルです。

DIY後のメンテナンスと耐用年数の延ばし方

塗った後も年に1回は壁を見てください。早めにひびやコーキングの切れを直すほど、塗膜は長持ちします。放置が一番寿命を縮めます。

外壁塗装DIYのよくある質問

相談でよく受ける質問をまとめます。数値は確認できる範囲だけで答えます。

外壁塗装DIYのよくある質問

よくある質問

外壁塗装のDIYとは?
業者に頼まず、自分で外壁を塗り替える作業です。高圧洗浄・養生・下塗り・上塗りの工程を自分で行います。平屋や塀、部分補修なら現実的ですが、足場が必要な2階建て全体は危険でおすすめしません。
DIYの費用はどれくらい?
塗料はシリコンで2,500~3,500円/㎡が一例。道具・養生材は1万~2万円台が目安です。一方、業者依頼の相場は30坪で60万~90万円とされています。ただし足場やDIYのやり直しを含めると差は縮みます。
DIYの始め方は?
まず壁の劣化を自己診断し、DIYで対応できる範囲か判断します。次に外壁材に合う塗料と道具をそろえ、晴天が続く春か秋に着工します。助成金を使いたい場合はDIY不可のことが多いので、業者依頼を検討してください。

最後に率直な一言。迷ったら、まず塀や物置で一度塗ってみてください。自分の手で塗ると、外壁全体のDIYが現実的かどうかが体で分かります。

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中村 誠一

元リフォーム会社現場監督(施工管理経験8年) ・ 住宅リフォーム事業者団体連合会 リフォーム瑕疵保険登録事業者での実務経験
外壁・屋根リフォーム現場監督歴8年

住宅リフォーム会社での現場監督経験をもとに、実際の見積書や施工事例を自ら取材・検証しながら、外壁塗装の適正価格と業者選びの情報を発信しています。難しい専門用語は使わず、読者が見積書を手に比較できるレベルの実践的な記事を心がけています。

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